芸術・アートとネオ仏法 – ③ Perfumeに学ぶ差別化戦略

芸術・アート系の人も戦略を学んだほうが良い

某アーティストを定点観測してみた

芸術・アートとネオ仏法 – ② 作品化の方法論」の続きです。

地元のフェスティバルで見かけた某女性アーティスト(歌手)を4-5年くらい定点観測していたことがあったのですよ。

ちょうど個人的に、ビジネスとかマーケティングに興味があった時期だったので、「売れるアーティストと売れないアーティストはどう違うのか?」ということを研究してみたかったのですけどね。

その女性歌手は、ルックスもスタイルも良くて、歌はまぁまぁ…といったところでしょうか。

アーティストとは言っても、アイドルに近い立ち位置です。

その後、その女性アーティストはどうなっていくのかな?と、たまーにブログやYoutube、オフィシャルサイトなどでチェックしていたのです。

楽曲と演奏は、解散した有名バンドの元メンバー2名が提供(参加)しておりまして、ライブの演奏でもその元メンバーがバックバンドとして参加していました。

なので、売れる要素としては充分といえば充分なのですが…、私は見ていて、「難しいだろうな…」と思っていました。

なぜというに、

  • 容姿・スタイルが良くて
  • 歌がそこそこで
  • 楽曲が良い

というアーティストは他にもいくらでもいるからです。

きびしい言葉で言えば、「代替が効く」ということ。

もちろん、「売れる/売れないではなくて、やりたいことをやっているだけ」ということでしたら、良いと思いますが、そのアーティストは明らかにメジャー志向だったのですよ。

私がそのアーティストを知る以前からの経歴を合算すると、12年ほど頑張っていらっしゃったようですが、30歳目前で引退を表明されました。

12年というと結構な年月で、「思いは実現する」の法則から言えば、実現しても良いくらい頑張られたと思いますが、やっぱり「今回の人生」というだけの観点だと実現しないこともあります。

先ほど、「代替が効く」と言いましたが、これは逆に言えば、「差別化が不十分だった」ということになります。

要は、「このひとじゃなければダメ!」という要素が少なかったのかな…?という印象です。

全般的に、アーティスト系の方はやはり、戦略的思考に欠けるきらいがあります。

「芸術・アートに戦略なんて不純!」という意識が働くのかもしれませんが、「売れる=自分の表現をひとりでも多くの人に届けられる」という意味で言えば、やはり、売るための戦略はないよりはあったほうがいいですね。

もちろん、真理スピリチュアル的には、内実が真/善を含む作品であることが望ましいということは言うまでもないです。

余談めきますが、上記のことと関連して、芸術・アート系の方がなにか政治的発言をされる場合、かなり見識が甘いケースが多々あります。

彼ら/彼女らの意見の逆さまが9割正解!と言ってもいいくらいの外し方レベルです。

芸術・アートはもちろん優れて専門的な知識・技術が必要なのは言うまでもないですが、実際は、政治もそうなんです。高度な専門知識・技術と見識が求められます。

なので、勉強しないで、感覚だけで、「とにかく戦争には反対!」「環境問題を優先!」と主張してしまうと、(それが実際に政策に取り入れられた場合)、彼ら/彼女らの思惑とは逆に事態が進んでしまったります。

要するに、芸術系の方は心情的に、政治・軍事系を苦手としているケースが多いのです。

*逆に、優秀な軍人は洋の東西を問わず、詩才・文才があったりするんですけどね。

ということは、芸術・アート系の方が戦略やマーケティングを学べば一歩・二歩抜きん出る可能性が高い、とも言えそうです。

Perfumeの分析

一方、数年前からPerfumeというグループが個人的にも好きなんですけどね。

Perfumeも下積み時代は長かった(なにせ小学生からなので)のではありますが、「近未来テクノポップ路線」に舵を切ってからブレイク。

その後、もう10年くらいですか。さまざまな記録を塗り替えつつ、かつ飽きられずに第一線で活躍されています。

最近のPVを観ていると、風格すら漂っていますね。

で、これは彼女たちの努力ももちろんですが、やはり所属事務所の戦略、それから、楽曲を提供している中田ヤスタカさんの知見が大きかったと思います。

Perfumeのメンバーは、もともとテクノポップのことは全然知らなくて、むしろその路線に抵抗があったらしいのですけどね。

彼女たちのYoutubeインタビューをぼんやり観ていたら、「あ、成功の秘訣はココかな。なるほどなあ」と思えるところがいくつかありました。

そこらへん、ご紹介していきたいと思うのですが、ここはやはりネオ仏法ですので(笑)、真理スピリチュアルと多少絡めながら、ですかね。

以前、「ネオ仏法は、小乗も大乗もはるかに超えてゆく-⑤ポジティブ三法印への展開」という記事で、「ポジティブ三宝印」という思考方法をご紹介しました。

その中で、「ポジティブに主体的に無常を引き起こす」ということで、イノベーション理論のお話をしています。

ざっくり復習してみますと、

  1. 経営学者ドラッカーのイノベーション:過去の成功体験を体系的に廃棄し、再構築する
  2. 経済学者シュンペーターのイノベーション:異質なものを結合して新しい付加価値を生み出す

ということでした。この2名の思想をご紹介しましたが、Perfumeのケースに当てはめてみましょう。

1.過去の成功体験の体系的廃棄から再構築へ

– アイドルは格好良くてもいい

ご存知の方も多いと思いますが、Perfumeの楽曲を制作しているのは中田ヤスタカさんです。

テクノポップ路線に移行する際、「アイドルにしてはカッコ良すぎる」という反対意見があったそうです。

それで、中田ヤスタカさんが、「なぜ、アイドルは格好良いといけないのか?」と直談判されたそうです。

「アイドルは可愛くなければ」というのもひとつの思い込みですよね。

現に私は格好良い女性の方が好きで…、まあ私の好みはどうでもいいのですが(笑)。

でも少なくても、高田祥ひとり分の需要を創造したのは事実ですね。

– わかりやすい音楽でなくても良い

最初にブレイクした「ポリリズム」という曲は、曲名通り、なんだか複雑なリズムを使っています。

で、これにも反対意見があったようなのですが、やはり中田ヤスタカさんが説得に行かれたそうです。

「今の若い人は、オンラインで貪欲に音楽を聴いていて耳が肥えている。むしろ先取りしているくらいでないとダメ」といった感じのご意見だったと記憶しています。

– 感情表現をしようとすると、感情が表現されないことがある!という逆説

私が一番感心したのはこの点です。

やっぱり、「歌い上げ系」じゃないですけど、想いを伝えるためには想いを込めて歌ったほうがいいのだろう、と私も思っていました。

ところが、またまた、中田ヤスタカさんのご意見では、…なんという言い方だったかな…Youtubeのインタービューか何かを観ていて知ったのですが、出どころを忘れてしまったのですが、

要は、「感情を込めようとすると、えてして元の感情と違う方向へ行きがち」というご意見だったと思います。

思わず知らず演技がかってしまい、オリジナルの感情が加工されてしまう、ということなんですかね。

これは本当に卓見だと思いますね。

実際、Perfumeのメンバーには、「なるべく感情を込めないように」と歌唱指導しているらしく(彼女たちは当初、この点にいちばん反発していたらしいのですが)、

しかも、録音では電話BOXみたいなところに入って歌わされる、という。

さらに、歌う順番はじゃんけんで決めてるとか(笑)。

しかし、ですね。

中田ヤスタカさんの歌詞がそもそも良い、とうのもありますが、Perfumeの歌唱はけっこう、「実存に刺さってくる」ところけこうがありまして。

一例を挙げれば、この曲。気が向いた方は聴いてみてください。

Perfume – edge ⊿ – mix

5:35のあたりからの歌詞で、

誰だっていつかは死んでしまうでしょ
だったらその前にわたしの
一番硬くてとがった部分を
ぶつけてsee new world
say yeh!

これなんか、ドキッとしましたね。

歌詞を見ないで聴いていると、see new world のところが、「死ぬわ」と聴こえてしまい(意図的なのかもしれません)。

本当は誰もが逃れられない(それでいて見ないふりをしている)「死」に向き合って、そこから逆照射して「生」を考えること。

そして、「一番硬くてとがった部分をぶつけて」=自分としては何を世に為しうるのか?

という問いかけは、すぐれて深い哲学性を感じます。

そしてそのことが実は、see new world (=新しい世界を見る)ということにつながっていく。

釈尊の仏教も「生老病死」の解析から始めていますし、ハイデガー哲学の存在の分析もやはり「死」を契機に実存を考えていきますね。

・・・

などということを考えさせるパワーがあるんだな、と(個人的なことかもしれませんが)。

無機質な歌い方が、なおさら、切迫感を感じさせるという逆説もありそうです。

– 口パクでも良い

「口パクでも良い」ということで言えば、他のアイドルでも同じではないか…?ということになりそうですが、

私がPerfumeから受ける感触はそれら他のアイドルとはまるで違うものです。

つまり、「歌がそれほど上手くない上に、ダンスもやらなければいけないので、口パクにする」というのが一般的なあり方ですね。

もちろん、Perfumeもそうした側面はあるかもしれません。

しかし、Perfumeの口パクは、じつは、「自己表現とはそもそも何であるのか?」という問いかけに関わってくるように思えます。

E-Girlsなどに対しても、よく、「彼女たちはアイドルじゃない、アーティストだ!」とか「いやいや、アイドルでしょ!」など、いろいろ言われたりしていました。

ここのところの発想の根本にある考え方は、

  • アイドルは、表現者というよりも、憧れられる対象/ステイタスに過ぎない
  • アーティストは、自作(作詞・作曲など)で自己表現をしている存在
  • したがって、アイドルよりはアーティストのほうが格上である

という価値観がありますね。

ところが、そもそも、「自己表現」って何なのでしょうか?

ネオ仏法をずっと読んでいらっしゃる方であれば、「自己とは何であるか?」ということだけをとってみても、無限の深まりがあり、そんなにかんたんに片付けられる問題ではない、と気づくはずです。

なので、「作詞作曲を自分でやっていればアーティスト。さらに歌も上手いにこしたことはない」というほどかんたんな話ではないわけです。

ところが、アイドルとアーティストの境目のポジションにいて、(よりステイタスの高い?)アーティスト寄りに売り出そう!という場合、

「せめて作詞だけでもやる」ということで、かろうじて、「アーティスト権(?)」を獲得するアーティスト(?)もいらっしゃいますね。

しかし結局のところ、

こうした歌とか芸術に限らず、すべての仕事は、「付加価値を創造し、それを需要者へ提供し、対価を得る」というところに本質があるのではないでしょうか。

そのように考えると、

大切なのは、「どれだけの付加価値を提供できるか?」ということであって、「表現が自己のものであるか、分業で表現するのか?」というのは、本質的な問題ではない、ということになります。

なので、Perfumeの場合、

  1. 楽曲(作詞作曲編曲):中田ヤスタカ
  2. 振り付け:振付師さん(この方も固定のようです)
  3. 戦略:所属事務所
  4. 映像:PV製作者
  5. パフォーマンス/キャラクター:Perfume

という分業ですね。

もちろん、この分業は事実上、他のアイドル/アーティストも結局は同じようなことをやっているのではありますが、

Perfume(Perfumeグループというべきか)の場合は、その「分業体制に専念することによって、トータルの付加価値を最高度まで上げていく」という方向性が確信レベルで高いのです。

なので、「作詞作曲をやっていないからアーティストではない。自己表現ではない」という思考ポジションとは別次元にいます。

だから、口パクでも風格を漂わせることができる。

逆説的に、イメージとしては、「どうも普通のアイドルとは違う、Perfumeは明らかに表現者である」という方向へ行っていると思います。

これは。「表現というのは、(一般的な意味での)自己表現である必要はまったくない」という革新性です。

これも、大きなイノベーションだと思いますね。

2.異質なものを結合して新しい付加価値を生み出す

– 近未来テクノポップ+アイドル

これはまあ、書かなくても誰でも分かることですね。

しかし、言うは易く行うは難し、で。なかなか思いつかないところです。

Perfumeと同じ事務所に所属しているBABYMETALというグループも、「アイドル(ゴスロリ?)+ヘビーメタル」の組み合わせで世界的にブレイクしました(このグループも個人的に好きです)。

きゃりーぱみゅぱみゅも中田ヤスタカさんの曲ですよね。彼女も独特な世界観を持っていますが…。

しかし、きゃりーぱみゅぱみゅ よりPerfumeのほうが息が長い気がするのはなぜか?(今後は分かりませんが)、ということを考えてみると、

「テクノポップ」と「アイドル」というのが、両方とも王道的なものとして認知されている、というあたりかな、と思います。

つまり、王道A×王道Bの組み合わせ。なので、飽きがこないんですかね。

きゃりーぱみゅぱみゅ。のほうは若干、趣味性に流れすぎているのかな?というところで、そういう場合、飽きられやすい側面があるのかもしれません。

彼女自身も今、新しい方向性をを模索しているのではないでしょうか。

テクノポップということで言えば、70年代からのYMOファンも反応しますからね。

Amazonのレビューを見ていると、オジサンたちが恥ずかしそうにコメントしているのが見ていて可笑しいのですが(私もそうなんですが・笑)。

まあこれは、「アイドル」という側面だけからは決して開拓できなかった新顧客層を開拓した、ということでもありますよね。

これは明らかに、需要の創造です。

以上、今回は、「芸術・アートとネオ仏法」としての3記事目ですが、

とくに、「慈悲の量:どれだけ拡げられるか?(マーケティング志向)」のところですね、ここがちょっと書き足りなかったかな?ということで、補足的に書いてみました。

*アイキャッチ画像は、Google画像検索のライセンスフィルターで「再使用が許可された画像」を選びました。

無料Eブック特典【潜在意識(守護霊)と交流して、 インスピレーションを受ける方法】

私たちは地上に肉体を持って生きている部分だけではなく、潜在意識に自らのグループソウルのメンバーがいます。 それを古来より、”守護霊”と呼んでいます。

この無料プレゼントを読むことによって、潜在意識にアクセスして、守護霊からのインスピレーションを受け取る方法を知ることができます。完全無料ですので、ぜひこの機会に手に入れてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください