神経症・うつ病撃退大全 – ④仕事は”人間の本質”に適う

”仕事”は人間の本質である

「神経症・うつ病撃退大全」シリーズ続きです。
神経症・うつ病撃退大全 – ①ネオ仏法式ベーシックマインド
神経症・うつ病撃退大全 – ②ベーシックマインド強化とマインドフルネスの概要神経症・うつ病撃退大全 – ③マインドフルネスの実践

神経症・うつ病で「仕事ができなくなってしまった」ということがあるかもしれません。

場合によっては、生活保護などを受けることもあるでしょう。

それはそれで、緊急避難的な意味でやむを得ないことだと私も思います。

しかし一方、では、ずっと仕事をしないで休息をとっていれば、神経症・うつ病が治るかというと、「それも難しい」というのが本当のところだと思います。

スイスの聖人と言われたカール・ヒルティは主著『幸福論』で、神経症について興味深い観察と考察を書き綴っています。

スイスは今でもそうですが、ヨーロッパの中でも避暑地・保養地として有名ですよね。

ヨーロッパは近代に入ってから、アジア・アフリカ・中東諸国への植民地政策を推し進めてきました。

結果、上流階級はいわゆる「有閑階級」と化していきました。

ヒルティの観察によると、有産階級が増えればふえるほど、スイスへ「保養」へ来る人数が増えてくる。

夏の間だけかと思っていたら、しだいに年がら年中「保養」しにくるようになった。

では、それだけ保養して快方に向かっているかというと、「そうでもない」ということなのです。

少し長いですけど、引用してみます。

われわれは現に毎年、かれらがその精神的寂寥と倦怠をわがスイスの山々やその療養地に持ちこんできて、むなしく心機の回復を期待するのを目撃する。以前にはそれも夏だけでよかった。なんとか身体を使って少なくともいっときだけでもその病気たる懶惰から回復しようとした。いまでは冬もこれに加わった。かれらによってわが最も美しい渓谷はすでに病院と化した感があるが、この病院も近いうちに、この随所に休養を求めてどこにもそれを見出だせないよるべなき群衆のために、年中開業ということになるであろう。ーーそれというのもかれらが、休息を勤労の中に求めないからである。「あなたは六日のあいだ働かなければならない。」(出エジプト34:12)それより少なくても、多くても不可である。この処方によって、現代のたいがいの神経病は、先祖代々仕事をしない血統が遺伝でもしないかぎりは、治癒するだろうし、大部分の療養所の医師や精神科医は、その患者を失うことであろう。人生は決してこれを「享楽」しようと思ってはならぬ。これが実を結ぶように形成しようと願わなければならない。これを悟らない者は、すでに精神的健康を失っているのである。
(『幸福論Ⅰ』「仕事をするこつ」カール・ヒルティ著・白水社版より引用)

ここには、「絶えざる休息の中には精神の健康はありえない。人生には適度で有意義な仕事がどうしても必要である」というヒルティの観察・幸福観の一端をみることができます。

もちろん、だからと言って、ストレスフルな仕事環境に赴くのは逆効果であるのも確かなことでしょう。

あくまで、「適度な」仕事が大事ということです。

ヒルティはその根拠を(引用では)旧約聖書の”出エジプト”に求めていますが、私はそれとは違った角度から考察してみたいと思います。

ネオ仏法では、「人間の本質は”実存エネルギー”であり、そのエネルギーは肉体の死後も存続する」という考え方を展開しております。
*参考記事:人生の意味とミッションって何だろう? – ①人間の本質は「実存エネルギー」

さて、エネルギーのエネルギーたる所以(ゆえん)は、「常に何らかの作用を外部に及ぼしている」という点にあります。

実際に、”エネルギー”は語源的にも、「仕事をするちから」のことであるのです。

つまり、私たちにとって、「仕事」は食べるためにやむを得ずにするというよりも(もちろんそうした側面もありますが)、ずっと私たち自身の本質に関わってくることなのです。

実際に、「魂の進化の果て」は、あたかも太陽がつねにその光と熱を放射し続けているように、”エネルギーが作用し続けている”もしくは、”作用そのものと化している”状態であると言えます。

そうであるならば、本質はまさに本質であるが所以(ゆえん)に従うことが幸福論の基礎である、そしてそれは”仕事”であるということになるでしょう。

仕事というのは、必ずしも「金銭に換算されるもの」である必要はありません。

「作用を及ぼすこと」すなわち、何らかの善き付加価値をもたらすものであればそれは「仕事である」と言えるかと思います。

なので、主婦であるならば主婦業、あるいは(環境によっては)家事手伝いも”役に立つ付加価値を生んでいる”ということでこれは立派な”仕事”であります。

また、学生は「勉強が本分」と言いますが、これも一生を通じた仕事の準備段階ということで、やはり仕事の一部であると言えるでしょう。

しかし、さきに述べたように、いきなりストレスフルな仕事に復帰することが逆効果であることもあるでしょう。

現代では、働き方が多様化していますので、たとえば、外注サイトに登録して、「一日の一定の時間、単純作業に従事する」というのも有力な選択肢であると思います。

あるいは、「一日の一定時間、家事の手伝いをする」ということでも良いでしょう。

いずれにしても、とりあえずは無理のない範囲で、「自らの本質に従った有り様である仕事に従事している」ということが、精神の健康のために肝要であると言えるかと思います。

休息をとるにしても、「仕事とのバランスにおける休息」ということですね、ぜひこの観点を見直してみてください。

なお、今回ご紹介したカール・ヒルティには神経症治癒に特化した著作、『心の病を癒す生活術』もありますので、一読をお勧めいたします。

次回は今一度、スピリチュアルな観点から神経症・うつ病の克服について考えてみます。

続き→→→神経症・うつ病撃退大全 – ⑤受診・生活リズム・信仰

 

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