自分のコントロールの及ばないこと(他人のこころ、言動など)は、自分の価値に関係がないので、振り回されないようにする
タイトルの、「美しいものはすべてそれ自身において美しい」というのは、ローマ皇帝のマルクス・アウレリウスの言葉です。
ローマ皇帝にして、ストア派の哲学者であった方ですね。
該当部分を引用してみましょう。
美しいものはすべてそれ自身において美しく、自分自身に終始し、賞賛を自己の一部とは考えないものだ。実際人間は誉められてもそれによって悪くも善くもならない…エメラルドは誉められなければ質が落ちるか。(『自省録』)
以前にブログの方でもご紹介したことがあります。
記事:「君がなにか外的の理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそのこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ」
こころや感情の安定を得るには、ストア哲学がいちばん実践的で効果がある、と常々、思っています。
ストア哲学が主張していることは、じつに簡単なことで、「自らのあり方のみが自らの価値を決める」という一言に尽きます。
逆に言えば、自分のコントロールの及ばないこと(他人のこころ、言動など)は、自分の価値に関係がないので、振り回されないようにする、ということになります。
ストア哲学を使った株式投資法
実は、僕が実践している株式投資法というのは、このストア哲学の思想をほぼ流用していると言ってもいい手法なんです。
要は、「株価が上がるか下がるか、市場の環境はどうであるか」ということに関わらないということなんです。
そうしたものは、自分のコントロールの範囲外のことですよね?
なので、外部環境がどうであれ、自分のコントロールできる範囲内の、ポジション取り(買いを入れたり、売りを入れたりすること)にだけ注力していく、という手法なんです。
また、自分のお金に関わってくることなので、やっぱり毎日のようにチェックはするんですね。
・・・ということは、
この株式投資法をやると、ストア哲学の教えを習慣化することができる、ということになるんです。
これはホント、宣伝のために言っているだけではなく、僕自身がすごく実感していることです。
毎日、「いやいや、為替がこうだからと言って惑わされるな!明日、株価がココまで上がったらポジションをとることにしよう。
逆に、ココまで下がったら一回、利益をとっておくことにしよう…」と考えるわけですよ。
そうすると、ストア的な思想を毎日、自分に言い聞かせているのと同じ効能があるんですね。
実際、自分を振り返っても、他人の言動とか社会とか国家とか、、意見は言うことはありますが、それによって自分の感情が左右されることはほとんどなくなりました。
いつも、上空から客観視している自分、というのが有る感覚です。
そんなわけで、株で利益を出してみたいという方はもとより、ストア的思想を身に着けたい、という方にもお勧めの手法になります。
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