前回の記事、「ネオ教養主義のススメ」の続きです。
認識力を高めるということは、「縁起の理を応用できるようになる」こと
ネオ仏法だから、ネオ教養主義?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、
はい、そうなんです。笑
というか、教養というのが、「知の奢り」に堕してしまうと、これはかえって有害であるとも言えます。
なのでやはり、当サイト内で書くとするのであれば、あくまで、ネオ仏法的価値観(王道スピリチュアル的価値観、と言ってもいいですが)、
ネオ仏法を核にして、その補助、あるいは具体的な展開として教養を身につける、というのがベストだと思うんです。
極論すれば、仏法というのは「縁起の理」に尽きてしまうんです。
ただ、
「原因があって結果があります(時間論的縁起)」「物事は相依性(そういせい)で仮に現れているものなんです(存在的論縁起)」と、
ちょちょっと縁起の理をまとめてみると、「はい、そうですか」とわかったようなわからないような?ということになりますよね。
参考記事:「縁起の理とは何か – 「存在と時間」」
結局のところ、永遠の魂があって、繰り返し輪廻をしている、というのはですね、これは、「縁起の理の応用問題を解きつつ、深くマスターしていく」という意味があるわけですね。
一人ひとりの人生というのは、まさしく一人ひとり固有のものですので、その人に即した応用問題がたち現れてきます。
そこを、いかにして縁起の理を駆使して読み解いていくか?というところに醍醐味があるわけで、これがカタイ言葉でいうと「修行」ということになると思いますね。
そして、その応用問題を解くための参考書が書物ということになります。
情報の「選択と集中」
とは言っても、やみくもに読書を続けていくのは難しいですし、また、かえって混乱を招くことにもなります。
現代は、1日で200点くらいの新刊書がでている時代ですからね。それを全部読むのは無理ですし、またそうする必要もないでしょう。
なので、過去の書物も含めれば、星の数ほどもある書籍の中から何を選ぶか?が大事になってきます。
90年代あたりまでは、その分野の第一人者や有名人、学者などの本がほとんどでしたけど、2000年代に入ってきてから、「ちょっと成功した人」の本もずいぶん出版されるようになりました。
本田健さんや、勝間和代さんあたりから始まっているのかな。
そして、今ではマーケッティング手法の発達もあって、
「ほんとはちょっと成功したまですら行っていないけど、タイトルやキィワード、マーケッティングによって、けっこう売れてしまう」という現象も起きています。
「〇〇のになるためのたった一つの習慣」とか。笑
まあ、思わず手にとってしまう、買ってしまう本ってけっこう多いですよね。
また、そういう本は、重要なところがあらかじめ太字になっていたり、読みやすいのも特徴です。
もちろん、それらの本がダメだとは言いませんし、僕もけっこうお世話になってきたのですけど、
その手の本も含めた、ここ数年の読書体験では、
「結局、すでに他の本や過去の有名な本ですでに言われていることの焼き増しが多く、そればかりか、劣化コピーが多いな」
というのが正直な感想で、
それならば、地味なタイトルの、いわゆる「古典」に分類されるくらいの本のほうがずっと心に響くし、ためになるな、と改めて思った次第です。
まあちょっと話がそれましたけど、
やはり、認識力を高めていくためのポイントとしては、
- 王道スピリチュアル(ネオ仏法)的価値観を起点に置いて、
- その根本価値の具体的展開として、書物を選んでいく
- その際の基準としては、「原因と結果の法則」の宝庫である歴史本・自分の専門分野・今後、掘り下げてみたい分野
あたりの順序で行くことですかね。
歴史本については、教科書的な通史もわるくはないですが、それよりも、
作者の歴史観にハッキリとした軸があり、その展開としての個々の歴史的事件の検証をしている本が面白いです。
ベタですが、「知の巨人」と言われた故・渡部昇一教授の『日本史から見た日本人』シリーズなどは、僕は繰り返し読んでいる本です。
あるいは、歴史小説もしっかりとした歴史観があり、かつ面白く読めるものがありますね。司馬遼太郎さんなどはやはりオススメです。
自分の専門分野というのは、要するに今の仕事に関係している本です。
ビジネスマンが成功する秘訣をここでひとつ披露しておきますが、
それは、
「ビジネス書を月に1冊でも読んで、そこに書いてあるたったひとつのことを実行するだけでも、頭一つ抜きん出る」
ということです。
なぜなら、「たったそれだけのこと」を実践している人がほとんどいないからです。笑
成功の秘訣は、他人が面倒だと思っている「ちょっとしたこと」を自分は実践し続けている、ということだと思うんですね。
まとめ
- 自分の価値を高めるということは、自分の心を高めること
- 心を高めるということは、ひとつには「認識力を上げる」ということ。それは、縁起の理を応用問題としてマスターしていくことである
- そのためには、読書が不可欠であるということ
- 膨大な書物のなかで、選択と集中を行っていくべき
- そのための基準としては、ネオ仏法的な「根本価値」のまわりに、個々の知識をはべらせていくスタイルの読書がおすすめ
という内容でした。
まあちょっとまとまりのない記事になりましたが、いくつか参考になれば幸いです。
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