ワンワールドとインターナショナルと

英国がEU離脱するかどうか、で緊張感が高まっていますね。

ポンドで資産運用をしている人にとっては、死活問題
かもしれませんし、仮にEU離脱となれば、相当な政治的インパクトも避けられないでしょう。

個人的には、どちらかというと、英国はEU離脱したほうがいいと
思います。

短期的には、EUからの反発などもあってポンドの大幅下落…などといった事態が予想されますが、ポンドが下落したら
イギリスは輸出を伸ばせばいいですね。笑

イギリスは北海油田の発見が大きいですし、国際金融センターとしての地位も持っています。
 
また、 

イギリスは歴史的に、大陸と距離をとることによって、大英帝国の繁栄を享受してきました。

そういったいわゆるオカルト史観も意外に当たるものなんですよ。

たとえば、日本で言えば、1902年の日英同盟ですね。

日英同盟以降は、対露戦の勝利、第一次世界大戦の勝利、大正デモクラシーへ、といった流れでひとつの上り坂の
時期でした。

一方、ロンドン海軍軍縮条約(1931年)で、事実上日英同盟が破棄されたあたりから、昭和の転落が始まることになりました。

このオカルト史観を整理すると、「日本はアングロサクソンと同盟を組めば運が良い」ということになります

現在でいえば、日米同盟ということになります。

話を戻しますが、英国がEU離脱した場合、EU全体にも相当なインパクトを与えるでしょうね。

まず政治的に、反移民・反EUの運動が加速されていくでしょう。

ただ、どちらにしても、ヨーロッパの没落はもう止めようがないです。

英国のEU残留で、EU全体がゆっくりと没落していくか、離脱で、没落を加速させるか。その違いでしょうね。

ヨーロッパは今回のEUに限らず、歴史上、何度も普遍世界を志向しながら失敗しております。

それは結局、「永遠のローマ」への憧れであって、

神聖ローマ帝国、第三帝国、EU、と、ローマ再興の夢に繰り返しチャレンジしているように思われてなりません

でも、それはもう叶うことはないです。キッパリ。

もっとオカルト的にいえば、やはりコロンブスのアメリカ大陸発見以来の植民地政策のカルマ刈り取りが、今後、本格化してくるでしょう

なぜ、フィリピンはフィリピンという国名なのか、なぜシンガポールは英語が公用語なのか、なぜ、インカ・アステカ・マヤ文明は消滅したのか。

なぜそもそも北米大陸に白人が住んでるのか。なぜ、ハワイはアメリカ領なんでしょうか。

うちの奥さんも含めて、ハワイ好きな方は多いですが、
ハワイの哀しみというのも一度、考えたほうがいいですね。

『アロハ・オエ』は恋愛の歌詞にみえて、実際は、愛する人=ハワイ王朝とその伝統そのものという見方がありますよね。

歌詞を今一度、その視点で読み返してみるといいです。

アメリカはハワイを併合する際に、ハワイ王朝の王女を兵士に与えるなどしています。

あまり知られていないですが、アメリカのハワイ併合が”ちょっとだけ”遅れたのは、当時の日本帝国海軍が軍艦を派遣して
一定の圧力をかけたから、なんです。

日本にとっては国益と関係のない、無償の行為です。

今のところ、日本と東アジアの安定は、日米同盟がかなめになっており、(オカルト的に)アメリカの繁栄が許されていますが。

たとえば、中国・北朝鮮の脅威がなくなり、日露同盟も成り、となって、日米同盟の必要性も減っていったら、どうなるか。

私たちが生きている間に、北米大陸に大きな反作用が起きるだろうな、と。

そういったことを考えています。

結局、グローバリゼーション(ワンワールド)はアメリカナイゼーション、つまりアメリカ的価値観によるワンワールド化およびヨーロッパの普遍世界への志向が一致して進んでいったものですが。

今後は、ワンワールドではなく、インターナショナルに戻っていく

弁証法的には、

 ワンワールド(正)ーー インターナショナル(反)

の図式に対する、止揚(アウフヘーベン)および「合」にはなにが必要であるのか。

コップの例でいえば、次元上昇が必要でしたね。

 横から見て長方形(正) ーー 上から見て円形(反)

*参考記事:ヘーゲルの弁証法を中学生にもわかるように説明したい

この2次元平面の見方に対して、アウフヘーベンは、3次元立体でみる、円筒形(合)ということでした。

繰り返しますが、それでは、ワンワールドとインターナショナルを止揚する価値観はどのようなものなのか。

それは、

多様性(多国家・多民族・他宗教)を許容しつつ、それらを一段高い次元でもって統合していく価値観です

その価値観を提供できるのは、日本しかない、と私は思っています。

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