今回の人生でなにかひとつ加点できないか?を考える
前回の記事では、「1回1回の人生は区間リレーのようなもの。一喜一憂せずに、「永遠の転生」という観点から、じっくり取り組んでいきましょう」というお話をしました。
参考記事:「霊格と輪廻転生の関係とは?」
徹底的に現世的な人々には、現世そのものを理解することさえできない
(G.K.チェスタトーン)
という言葉がありますが、結局、今、生きているところの現世ですね、これを完璧に理解するためには、現世を超えた視点を持つことが必要である、ということです。
それを理解できたときに、本当の意味での敗北は何一つなくなる、ということにもなります。
なぜなら、現世的には敗北に見えるものであっても、それは永い輪廻転生という観点から見たら、「こうやったらこういう失敗をするんだな」という、魂としての「学び」になっているわけでです。
魂としての学びになっているということは、魂が向上しているということであり、それはすなわち、「成功している」のと同じことなんですよ。
なので、ネオ仏法的観点から、(現世も来世も含めた)人生を眺めると、実際は、勝利の連続である、というふうに言えるわけですね。
仏教では、「最勝(さいしょう)」という言葉が出てきます。また、仏典でも『最勝王経』という経典もありますが、
結局、仏法の真髄を理解すると、勝利の連続しかありえないので、「最勝」になるということなんです。
実は、老荘思想の「はからい心を捨てる」「ありのまま」というのは、ここまで理解できて、初めて(ほんとうの意味で)生きてくる思想です。
つまり、「どうあっても勝利しかないのだから、あくせくするだけ損ですよ」ということですね。
さて、
そうは言っても、「あくせくする必要ないし、勝利しか無いのであれば、地獄へ堕ちてもいいじゃん」という考えも出てきそうです。
ま、ある意味、そうかもしれませんね(笑)。
ただ、その期間、苦しみの中にあるのも損であり、あえて遠回りするのも面倒なので、やはり苦しみは避けていきたい、というのも人情です。
また、「中道」という観点から見るならば、一方では「永遠の観点から見れば勝利しかない」と俯瞰しつつ気持ちに余裕を得て、もう一方では、「今回の人生を充実させよう」という、両者の見方があったほうがベストですね。
それでは、さて、「人生を充実させる」とはいったいどういうことなのか?
これは結論から言えば、過去の転生では得ていなかった魂の宝物をゲットする
ということになります。
宝物をゲット、というと、じつに現世利益的なひびきがありますが。
私が言っている「宝物」は使えばすぐになくなってしまう宝物ではなくて、「決して減らない宝物」のことを言っているんです。こっちのほうがいいですよね?
私がなぜ、あえて「王道スピリチュアル」と「覇道スピリチュアル」を分けているか、というと、
ひとつには、この「宝物」の観点があるからです。
みなさんが気になるスピリチュアリストがいたら、その人のブログなり文章、主張していることをよく読んでみてください。
結局、何を得ることができるのか?という観点で。
そうすると、たいていのスピリチュアリストは、神秘的な力(いろいろありますが)を引っ張ってきて、現世で「恋愛がうまくいく」「金運がよくなる」「結婚できる」「とにかく思いがすべて叶う」とか、
たいていそういうあり方を主張しているはずです。
こういうのを古い言葉では、「現世利益(げんせりやく)」と呼んでいるわけですが、でもこれらのものって、外部から与えられている以上、いつも一過性のものなんですよね。
例えて言えば、アイスのガリガリ君を買ったら、当たり棒が付いてきた!みたいな(嬉しいですけどね…)。
でもそれって、次もありえるんですか?という観点がありますね。
1回1回の「良いこと」は、収入で言えば、「フロー」の概念です。
そうではなくて、私が提唱しているのは、永続的なストック(資産)を持ちましょう、ということなんです。
そして、その資産がどんどんフローを生むようにすればいいわけです。これがベストですね。
これは、資産形成などを勉強した人が聞くと、じつに基本的な考え方で。
お金持ちになっていくためのコツは、ここのところですね、大事なのでもう1回まとめますと、
「フロー(収入)を継続的に産むストック(資産)を構築することに専念する」」
という一文に尽きるんです。
ま、こういう話はビジネスのほうのブログではデフォルトでさんざんお話していますが、
真理が真理であるゆえんは、それが、資産形成であろうが、魂の向上であろうが、コツはみな同じ、共通するコードがある、ということなんですよ。
つまり、
魂の地力をどんどん身につけることは、これは今世だけでなく、あの世でも来世でも永続的に使えるストック(資産)になるんです。
そして、こうした魂のストック(資産)がフロー(収入→都度の良いこと・幸福感)を産むようにしていけば良い、ということです。
これは、仏教の古い言葉で、「自力」「他力」というのがありますが、
どちらかというと、やはり自力的な考え方です。
つまり、スピリチュアリストとか政治家とか…いろいろありますが、とにかく、自分の「外側のもの」から都度、利益を求めるのは効率という観点でも好ましくない、と。
それよりかは、魂のストック(資産)を蓄え、それがフロー(幸福感)を生むように持っていければ、永続的に自分で自分を幸せにすることができます。
そう考えていくと、
実は、「高田は最高の現世利益を説いている」という見方もありえるんですよ。笑
だって、一時的に消費で消えてしまう利益ではなく、永続的に自力で生産できる利益を生むコツをお教えしていますので。
今、とても不幸な境遇にあるとか、いろいろな感情の中で生きていらっしゃると思いますが、「不幸」というのはこれはやはり主観に関わる問題です。
フランクルのように、ナチスの強制収容所内でも幸福を発見した人がいたわけですからね。
結局、「不幸だ」とか「苦しい」というのは、ひとつには、他人との比較から出ているケースがほとんどなんです。相対観ですね。
そうではなくて、絶対観。
落ち込んでいるときにこそ、「今回の人生で何を獲得したかな?」ということを数え上げてみましょう。資産チェックです。
これ、けっこう楽しいですよ。また、見落としているところがたくさんあります。
そもそも、今回、地上に生まれてワタシという個性を持つことができた
これだけでも、大きなプラス、資産です。
現代のように、あらゆる情報・経験にアクセスできる時代は稀ですので、そういう時代に生まれ、無事、成人した、というだけでも、大勝利というカウントの仕方です。
成人までいかなくても、個性を獲得するところまで生きた、というだけでも、ぜんぜん成功ですね。
だって、今あなたが持っている知識や技術、経験でですね、タイムマシンにのって、過去の時代に降り立っていくならば、
それは、もうどこへ行っても「神様」扱いですよ。
「なんでこんなことまで知っているんだ!?偉大な!」ってなるはずです。
自分の身の回りや、世間的なスタンダード(?)と比較するから落ち込むわけで、こういうふうに「過去」と比較すれば、いかに進歩しているか、一目瞭然です。
また、こういうふうに、「誰であっても、(昔で言う)神の如き力を身につけられる」という理由で、地球全体で言えば、人口が爆発しているんです。
「ぜひ!生まれたい」という魂が多い、ということですね。
さらに、すこし我田引水で述べさせてもらうならば、
ネオ仏法の知識ですね。たとえば、「これだけは押さえておきましょう」シリーズをブログトップに出していますが、
必見!:「生まれてくる意味と目的って何だろう?」シリーズ
過去のどんなスピリチュアルや宗教であっても、ここまでわかりやすく、「人生の秘密」に対する解答が与えられたことはかつてないはずです。
大昔は、「船が難破してでも」「砂漠で彷徨ってでも」仏法をもとめる修行僧がたくさんいたわけですが、彼らにしても、ここまで単純明快な真理知識を得ることはできなかったはずです。
なので、何の縁か分かりませんが、ネオ仏法すべてと言わずとも、「生まれてくる意味と目的って何だろう?」シリーズ、を読んでとりあえず理解した、というだけでも大変な出来事なんです。魂の大勝利であり、魂のストック(資産)の最たるものです。
そういうわけで、
この「最たるもの」を得たわけですので、あとはもう、残りの宝物をどれだけかき集められるか?、あとは、加点するだけだな、という観点で生きていかれれば十分です。
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