まずは、数息観(すそくかん)
たくさんの悩みが同時に重なってきて、混乱状態になるときありませんか?
僕はありますよ(笑)。
そんなときに効く、即席の対処法をお教えしますね。
それは、、
無料Eブックに書いてある数息観(すそくかん)をやることです。
自分の呼吸を数えるというシンプルな瞑想でしたね。
吸ってー…吐いてー(いーち)、吸ってー吐いてー(にーい)
と数えていくだけです。
なぜ、これが効くかというとですね、
「人は同時に複数のことを考えられない」という法則を使うことになるんです。
呼吸を数えることに専念していれば、同時に他のことは考えられなくなりますね。
数息観の最中でも悩みが浮かんできたら、
「吸ってー、吐いてー(いーーーち)」の間があくときに、(次は、2でーす…)と補ってみましょう。
要は、悩みが入り込んでくる隙間を埋めてしまうんです。
ひとは、単純作業であっても、それに打ち込んでいるときに、フローな状態になります。
そして、フローな状態にあっては、とりあえずの悩み事って消えていくものなんですね。
また、当然、深呼吸のリラクゼーション効果もあります。
これでとりあえずは、緊急避難的に、惑乱状態からは抜けられるはずです。
悩みを感情→理性の領域に移す
じゃあ具体的に、どう悩みと戦っていくか、というお話になります。
結局のところ、「悩んでいる」という状態は、様々な出来事が頭のなかで渦巻いている状態。つまりは、感情のレベルの問題になっているということなんですね。
感情のレベルに留まっている限りは、やはりなかなか解決しないんです。
そこで、感情→理性の領域に移行させるのがとても大切になってきます。
そのための手順をご説明しますと、
- 悩みを紙に書き出していく
- 優先順位をつけていく
- 順番に撃破していく
ということになります。
①悩みを紙に書き出していく
紙に書き出すだけでも、だいぶ頭がスッキリします。
容量がいっぱいのPCから、重いデータを外付けハードディスクに移行したかのような感じになりますね。
紙に書き出した、という段階で、まず悩みが対象化されることになります。
自分→→→悩み
といったふうに。
②優先順位をつけていく
悩みがたくさんあるように思えても、実は重要な2割の悩みを解決すれば、残りの8割が解決するということがあります。パレートの法則ですね。
ゆえに、紙に書き出した中で、どれが根本的な悩みなのか、どれを解決すれば、自動的に他の悩みも片付いていくのか、を見極めていくことですね。
③順番に撃破していく
ココで、兵法・軍略の話になります。
たとえば敵が50の軍勢で、自分のところは10しか勢力がないとします。
50:10の状態で、平原で真正面にぶつかったら、まず負けますよね。
なので、そういう戦いは避けるべきです。
まず、敵の軍勢を分断することが大事です。これが上記の1と2の作業にあたるわけです。
そして、自軍の10の兵力で持って、分断した敵の一つ一つを各個撃破していくんです。
そうすれば、戦いとしては、
自分:悩み=10:1
になりますので、勝てますよね。
悩みの撃破の方法としては、先に、「重要な2割を見極めて攻める」と書きました。
が、自分自身が非常に弱っている時は別の作戦があります。
それは、「片付けやすいところから片付けていく」というやりかたです。
片付けやすいところなら勝てますので、ここでまずモチベーションが上がりますよね。
書き出した悩みのひとつをこの段階で線を引いて消して、「終了」の合図とすれば、けっこうな達成感が出ます。
そして、モチベーションが上がったところで、「重要な2割を攻めていく」という順序になります。
まとめ
上記のように、
- 数息観で緊急避難する
- 悩みを感情のレベルから理性のレベルに移行させる。そのために、悩みを書き出してみる
- 優先順位をつけていく
- そして、各個撃破していく
という習慣をつけると、人生の無駄な時間が相当なくなります。
人によっては、悩みが感情レベルで、ぐるぐる廻っているだけで数十年過ぎている、ということもありますからね。
ぜひ、試してみてください。僕もしょっちゅうやっています。
蛇足
余力のある方は、ココでも弁証法をチェックしてみてくださいね。
参考記事:「ヘーゲルの弁証法を中学生にもわかるように説明したい」
正:即自(そくじ)
自分内部に悩みがあって解決できていない状態
反:対自(たいじ)
悩みが対象化された状態
合:即自且つ対自(そくじかつたいじ)
対象化された悩みが解決され、智慧となって自己内部に再び戻ってくる段階
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