キリスト教/ イスラム教/ユダヤ教– category –
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キリスト教/ イスラム教/ユダヤ教
コーランは訳してはいけないのか?- アラビア語は神の言葉とは言えない理由
コーラン(クルアーン)では翻訳はあくまで「注釈書」「解説書」という位置づけになっています。 この点、同じセム的一神教であっても、各国語に自由に翻訳されているキリスト教の聖書とはだいぶ事情が違います。 本稿では、「コーランはアラビア語でなけ... -
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一神教と多神教の対立を超える新時代の”一即多神教”の考察
宗教の分類の仕方は色々ありますが、ひとつには一神教と多神教に分ける考え方があります。 一神教と多神教の違いは、文字通りと言いますか、「ひとつの神だけを信じるか、多数の神を信じるか」にあると、とりあえずは言っても良いでしょう。 *実際には、... -
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至上神(至高神、最高神)とは何か? ー「人格」を超越した「絶対無」とは
至上神は、至高神とか最高神とかいろいろな呼び方をされるときがありますが、意味的には同じことです(以下、「至上神」に統一して話を進めてまいります)。 至上神とは、かんたんに言えば、文字通り、「トップの神」ということになります。 しかし、トッ... -
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ヤハウェとエロヒムは別の神である – 民族神と最高神を区別したほうが良い理由
イエス・キリストの教えは愛の教えであるのに、キリスト教国に戦争が多いのはなぜだろう?と考えたことがありませんか? 政治学で分類するところの「正戦」すなわち、「防衛のためのやむを得ない戦争」であるのであればまだしも、キリスト教国は積極的に、... -
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「心の貧しい人は幸いである」は誤訳なのか? – ギリシャ原語、英訳から考えてみる
「心の貧しい人は幸いである」は、一般に「山上の垂訓」あるいは「山上の説教」と呼ばれるイエスの説法のなかの一節です。イエスの教えの中でも、もっとも有名でかつ格調が高い説法でしょう。 まずは、「山上の垂訓」全体を新約聖書(新共同訳)から引用し... -
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ムハンマドはなぜ「最後の預言者」なのか? – 仏陀も預言者と言える!?
ムハンマドはイスラーム(イスラム教)においては、「最後にして最大の預言者」とされています。 クルアーン(コーラン)およびハディース(ムハンマドの言行録)の根拠は下記のとおりです。 アッラーの使徒であり、また預言者たちの封緘(ふうかん)であ... -
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偶像崇拝はなぜ禁止なのか? – イスラム教・ユダヤ教・キリスト教でそれぞれ考えてみる
2001年3月、 偶像崇拝を禁じるイスラームを極端に解釈するタリバンが、世界的な仏教遺跡・バーミヤンの大仏を爆破しました。 また、2015年1月、ムハンマドの風刺画を掲載した風刺雑誌「シャルリエブド」の本社(パリ)がイスラム過激派の影響を受けた移民... -
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インシャラーとは何か? – 予定(定命)と自由意志は両立可能である
”インシャ・アッラー(イン・シャーアッラー)”とは「神の思し召しのままに」「神の御心のままに」「神が望むのであれば」「きっとそうなりますように」といった意味です。 ムスリム(イスラム教徒)が未来を語る時によく使う間投詞ですね。”インシュアラ... -
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仏教とキリスト教の共通点を抽出する – “違い”を総合するネオ仏法
仏教とキリスト教というと、比較宗教学的にも違いばかりが強調されていく傾向があります。 異なる文明圏を理解するためにはそれも肝要なことですが、一方、宇宙時代を迎えるにあたり、”地球”という単位の文明を構築していくためには、違いを乗り越えたベー... -
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預言者と予言者の違いとは? – 現代でも預言はあり得るか?
「予言者」と「預言者」は日本語では読みが同じですし、漢字のつくりも似ていますので、混同されやすいですが、内容的には違ったものがあるとされています。 ただ、英語では 予言、預言:prophecy 予言者、預言者:prophet と同じ綴りになっていますので、... -
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メメント・モリと対義語カルペ・ディエムの意味 – 「死は救済」は最悪の哲学
メメント・モリ(羅: memento mori)は、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘るなかれ」という意味の警句。(ウィキペディア) メメント・モリ、すなわち、「死を想う」ということは、なんだか弱気なイメージがありますが、そ... -
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予定説と自由意志は本当に矛盾するのか?- 因果律をも包含する<絶対神>
「予定説」というのは、個々の人間が救われるか否かは人間の側の自由意志(自由意思)とそれに基づく行為によるのではなく、神の自由な選びによる、という”神の主権”に重きをおいたキリスト教プロテスタントの教理です。 とくに、カルヴァン主義(カルヴィ... -
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アガペー、ストルゲー、フィリア、エロース – 愛の種類と天使の愛のススメ
ひと口に”愛”と言っても、さまざまな愛の種類・かたちがあります。 そして、現代では、”愛”というものがかなり偏って理解されているように思えます。 ポピュラーミュージックの歌詞などに出てくる”愛”というのも、「いかに、他者に愛されるか?」といった... -
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”聖霊を受ける”とは?分かりやすく解説します
”聖霊”をググると、 キリストを信じて洗礼を受けた人に宿る、神聖な魂。創造主である神の意志を示し、精神活動を起こさせるもので、三位(さんみ)の一つ。(Oxford Languagesの定義)) と定義されています。 三位の一つ、と書かれていますので、あの有名な... -
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天使の名前にエルがつく意味 – あなたも天使になれる
天使というのが、あの世で羽を生やしてフワフワ飛んでいるだけではない。人間は心の修行によって天使へと進化していけるものであるということを何度かお話してまいりました。 実は、今の日本に生まれて、一定程度の知性・見解を持ち、青年から壮年として頑... -
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最後の審判はいつ来るのか? – 相対的終末と実存的終末で理解する
「最後の審判」(英語:Last Judgement)とは、世の終わり、ハルマゲドンの後に死んだ人間も復活、そしてキリストが再臨し、裁きを行うというキリスト教の思想です。 世の終わり 復活 審判 という3点セットになっております。 審判の結果、有罪となって地... -
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知恵の実はリンゴではなかった!? – 禁断の果実を食べてはいけない理由
「知恵の木の実」とか「禁断の果実」とよく言われていますが、旧約聖書には「善悪の知識の木」と書かれています。 この禁断の果実はしばしば「リンゴ」で描かれていますが、これは、”悪”を意味するラテン語の”malum”が”リンゴ”という意味もあるから、とい... -
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パウロ思想の”逆転の論理” – 「十字架の神学」についての考察
”十字架”というと、キリスト教信者でなくても、「キリスト教のシンボル」としてのイメージを喚起させられるところの、象徴的な存在ですよね。 しかし、キリスト教に慣れ親しんでいない人によっては、なぜキリスト教が十字架をシンボルにしているのか?今ひ... -
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原罪と贖罪の意味と違い – キリストの”贖い”はどう解釈すべきなのか?
「原罪と贖罪の違い」については、定義としてはわりと簡単に整理できます。 原罪:アダムとイヴが「知恵の木の実(善悪の知識の木)」を食べたという過失による楽園追放により、人類は罪人とされた 贖罪:イエスの十字架による贖いにより、人類の罪は許さ... -
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信仰義認と行為義認 – ルター、パウロ神学を再検討する
「信仰義認」説は、プロテスタント信仰の基本です。反対が「行為義認」説になります。 宗教改革の三大原理は、 聖書のみ 万人司祭 信仰義認 ですので、宗教改革の根幹をなすものとなっております。 今回はこのうち、「信仰義認」とそれの対義概念である「... -
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三位一体は間違いなのか? – ペルソナで理解するキリスト教の核心
今回テーマにする”三位一体”もなかなか難しく、誤解が多いところです。 イスラム教(イスラーム)は、キリスト教を”アブラハムの宗教”という流れにおいて、先輩宗教として認めてはおりますが、個々の教理については認めていないところもあります。 そのひ... -
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神義論への分かりやすい最終回答 – 全能の神が創った世界になぜ悪があるのか?
今回のトピック、「全能の神が創った世界になぜ悪があるのか?」というテーマは、長らくキリスト教史でも論じられてきたところでもありますし、 また、一般の方が「神がいるのであれば、なぜ悪とか戦争がある?だから宗教なんて信じられないんだ!」という... -
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「全知全能」のパラドックスを解決する – 超越と実在
全能の神がましますのであれば、世界にはなぜ悪があるのか?悲惨なことがあるのか? この問いは「神義論(しんぎろん)」と呼ばれていまして、古来より喧々諤々(けんけんがくがく)の議論が戦わされているところでもあります。 また、「神など信じられな... -
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アガペーとエロスの違い – 対義語とは言い切れない理由
エロースは御存知の通り、もともとはギリシャ神話の美の女神アフロディーテの子どもで、恋や性愛を司る神です。ローマ神話では弓矢をもつキューピッドの姿で有名ですね。 キリスト教の神学、文脈においては、アガペーとエロースは次のように定義されるでし... -
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キリスト教の「地獄(ゲヘナ)で永遠の業火に焼かれる」は本当か?
今回は、キリスト教における地獄論です。 地獄については、古ギリシャ語の日本語読みである”ゲヘナ”あるいは”ハデス”という名称で呼ばれることもあります。 おおざっぱには、 ゲヘナ:永遠の地獄 ハデス:不信仰な者が最後の審判を待つ場所(黄泉、陰府) ... -
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「エリ、エリ、レマ、サバクタニ」の意味と解釈- なぜイエスは叫んだのか?
三時ごろ、イエスは大声で叫ばれた。「エリ、エリ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになったのですか」という意味である。(「マタイによる福音書27章46節) 「エリ、エリ、レマ、サバクタニ(Eli, Eli, Lema Sabacht... -
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ユダヤ教の選民思想の背景にあるものとは? – 神の世界計画を探る
ユダヤ人の”選民思想”については、よく知られていると同時に、歴史上さまざまな軋轢を生んできたところでもあります。シオニズムから現代のパレスチナ問題まで波及しています。 ユダヤの選民思想は、簡単に言えば、 「神(ヤーヴェ)は、ユダヤ民族と独占... -
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「神の名をみだりに唱えてはならない」(十戒)のはなぜか?
「神の名をみだりに唱えてはならない」は、有名なモーセの十戒のひとつです(第三の戒めです)。 正確には、下記の文言です。 あなたの神、主の名をみだりに唱えてはならない。(「出エジプト記」20章7節)) なぜ今回、これを取り上げているのかと申しま... -
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私はいかにしてキリスト教徒にならなかったか?
キリスト者への私的旅路 タイトルは、内村鑑三の『余はいかにしてキリスト信徒となりしか』をもじっています。 誤解を与えそうなタイトルですが、私(高田祥)は イエスがキリスト(救世主)であること イエスの説いた教えが真実の神から出ているものであ... -
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キリストの復活は事実なのか? – エーテル体で解読してみる
「思わず知らず」ではなくて、「意図的に」エーテル体を活性化させて、半物質として現象化することが出来たわけです。この「確信」というのは、上述したエーテル体の原理ももちろん含まれますが、これ自体は高度な霊存在にとって初歩的なことで、イエスの「確信的」というのは、さらにそれ以上のものがあります。 つまり、「旧約で予言されていた復活によって、メシアが私(イエス)である」という物語を完遂することであった、ということです。ここにおいて、イエスは「キリスト」であることを証明したわけです。
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